この記事で解決できるお悩み
- 日本人女性は結婚したらなぜ仕事を辞めるのか?
- アメリカでは結婚しても女性は働き続けるって本当?
こんな悩みを解決できる記事を書きました。
この記事を書いた人
1社目:メーカー / 営業経験(年収250万)
2社目:転職エージェント / コンサルタント(年収1,000万)
3社目:外資系スタートアップ / 人事(年収1,200万)
10年間の転職エージェント + 人事経験あり。全ての記事は、私の経験をもとに書いています。
私は転職エージェントで、10年間合計1万人以上を担当し、2,000名以上を転職成功に導いてきました。
「日本女性は結婚したら仕事を辞めるもしくは、辞めたい」と考えている方は多い印象を受けます。
実際のところどうなのでしょうか?アメリカに移住してから5年、両国の価値観を実際に目にしてきた体験から、解説します。
専業主婦世帯と共働き世帯データ【日本&アメリカ】
>> 専業主婦世帯と共働き世帯
2019年時点で、1820万世帯に対して、共働き世帯が1245万世帯で、全体の68%を占めています。
1995年頃をさかえに専業主婦世帯と、共働き世帯の数が逆転しています。一つ大きな変化がみられるのは、2010年をさかえに共働き世帯が、急激に増えています。
>> Employment-status proportions for all households
次にアメリカはいかがでしょうか。直近の2017年のデータでは、55%ほどです。実は直近データでの比較でいくと日本の方が共働き世帯が多いのです。
ただどうしても「結婚したら仕事を辞める日本人女性」という印象が強いのは、過去のデータを見ると一目瞭然です。アメリカでは、1998年から専業主婦世帯と共働き世帯の数はほとんど変わっていません。
日本の1998年のデータをみると約60%が専業主婦世帯です。過去の印象を強く感じるのかもしれません。
なぜ「日本女性は結婚したら仕事を辞めるもしくは、辞めたい」のか?
アメリカに5年住んで、アメリカ人女性から「結婚したら仕事を辞めるもしくは、辞めたい」という話を一度も耳にしたことはありません。「結婚したら仕事を辞める」というのは何らかの理由が背景にあります。
ただ一方で、「結婚したら仕事を辞めたい」というのは別の志向の問題です。日本人女性でこの「辞めたい」という人が一定の確率で存在するのも、アメリカと大きな違いといえるでしょう。
それぞれの理由をみてみましょう。
結婚したら仕事を辞める理由
- 夫・妻ともに労働時間が長く一緒にいる時間がない
- 夫から辞めてほしいと依頼される
- 子どもができた時に、両立が難しいため
結婚したら仕事を辞めたい理由
- 家にはいり家事・食事などの夫のサポートをしたい
- 結婚したら専業主婦になることが夢
- 働くことは大変(働くことに疲れた)なので、結婚して夫のお金で生活したい
- 仕事を辞めたいので、「結婚」を理由にする
「結婚したら仕事を辞める理由」の根本
「結婚したら仕事を辞める理由」の根本ですが、下記の3つが根本的な理由になっているでしょう。
① 日本の労働時間の長さ
アメリカでは基本的に6時には退社をします。残業をしなければいけない会社も一定数存在しますが、日本のようにそれが当たり前になっている文化ではありません。
② 男性も家事に協力
一緒に暮らすことは、女性が家事を行うということではありません。男性も家事や子どものケアに従事するということが当たり前の考えになっています。
③ 女性を対等にみていない男性
結婚したら家庭に入ってほしいという男性は、本音の部分で女性を対等にみていないでしょう。完全に対等であれば、自分の生活費は自分で稼ぐという前提があるはずです。また仕事を第一に考えたく、家事には関わりたくないという志向の現れでもあります。最近は、理解がある男性も増えているため、よりあなたにあった相手をみつけることをおすすめします。
アメリカでは専業主婦が少ない理由
「結婚したら専業主婦になりたいという自立していない女性はモテない」
この一言に尽きると思います。アメリカで男性から魅力的だと感じられる女性のタイプとして、「自立」していること。があります。それは生活面でも、志向面でもそうです。一方で日本では、ひとりでは何とかできないという少し弱々しい女性が魅力的だと感じられる印象を受けます。このことが大きな要因でしょう。
私が日本に住んでいた時には、日本スタイルが全く合わず、自分自身で自立をするために、キャリアを磨いたり、お金の勉強をしたり、学びを深めたりしていました。米国に住むと今まで努力してきなことが魅力的だと多くの人に言ってもらうことができました。
いかがでしたでしょうか?日本とアメリカの大きな違いが、お分かりいただけたのではないかと思います。