アメリカで働くようになり、アメリカと日本の職場文化の大きな違いを目の当たりにします。アメリカ人の同僚と会話をし、アメリカ人が日本の職場文化に抱いているイメージを解説します。これからご紹介する4つは、アメリカ人が「抱いているイメージ」のとおり、アメリカにはない職場文化になります。
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日本の職場はよりフォーマル
アメリカでは、オフィスの仕事場での服装はビジネスカジュアルが普通で、上下のスーツを毎日来ているということはめったにありません。日本ではそれが逆転しています。典型的なビジネスマンは、特に顧客と会うときにはスーツを着ているのが普通です。
実際、男性は夏でも黒やグレー、ネイビーのフォーマルスーツにネクタイを締めます。 女性も同様で、白のボタンダウンシャツに黒やグレー、ネイビーのブレザーを着て、ブレザーに合わせたスカートを履いています。これに合わせて、女性は黒のパンプスも着用します。
フォーマルなドレスコードとは別に、日本人は仕事中に職場の同僚をファーストネームで呼びませんが、これもアメリカではごく普通のことです。しかし、これは職場に限ったことではありません。 学校や初対面の人でも、敬意を表す意味で、日本人はお互いを苗字で呼ぶことが通常です。
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日本では、自分のキャリアパスよりも会社の目標が重要
アメリカの文化は個人を重視します。つまり、創造性や個人的な目標などのアイデアを大切にします。チームワークを大切にしますが、個人の自由やキャリアへの関心を優先します。より良い給料の会社を求めて、従業員が会社を辞めることも珍しくありません。
日本では、自分のキャリアパスは会社の目標よりも重要ではないことが多いでしょう。日本の職場は、個人を重視する米国の職場とは対照的に、グループを重視しています。日本にはヒエラルキーのようなものがあり、リーダーの地位にある者が最も尊敬され、グループ全体がリーダーの目標達成のために働く。また、日本には終身雇用の伝統があります。これは、労働者が生涯にわたって1つの会社で働くことをよいとしていることを意味しています。このような古い考え方の多くは変わりつつありますが、それでもまだ標準的なものです。
だからこそ、日本人は従業員を採用する際に、仕事の経験や新入社員が持ってくるスキルをあまり重視せず、文化的に合うかどうかを常に考えているのです。もちろん、それらも重要ですが、日本人は、優れたスキルを持っていても文化的に合わない人よりも、会社の文化に合う人を必ず採用します。
なぜなら、日本人は滅多に人を解雇しないので、長く働くことになるであろう従業員には、会社の価値観や将来の目標を理解し、仲良くしてくれる人が必要だからです。
日本では、社員の意思決定はすべて上司が承認
日本では、ビジネス・コミュニケーションにおいて非常に重要視されている「報・連・相」という最も基本的なルールであります。
このルールに従うことで、すべての従業員は、プロセスや結果について上司に報告し、すべての事実を伝え、最も適切な解決策を相談しなければなりません。従業員は常に上司に報告し、すべての状況を伝え、最善の解決策をアドバイスしてもらわなければならない。上司に連絡して承認を得る前に、勝手な判断をしてはいけないないのです。
これは、米国ではあまり知られていないことです。米国の従業員は、会社の成功に貢献することを前提に、自由に意思決定を行うことができます。上司に相談することはできますが、実際には自分で最善の判断をすることが求められます。
日本の同僚は、仕事が終わった後も一緒に過ごす
日本の職場文化は、仕事ばかりで遊びがないわけではありません。仕事中は完全にフォーマルですが、退社後は同僚と一緒に飲みに行ったりすることが求められます。
ただし、これは厳密に要求されているわけではありませんが、多くのケースで期待されています。日本人は仕事仲間との付き合いが好きで、飲みに行ったり、カラオケに行ったりすることが、仕事仲間をよりよく知り、強くて有意義な関係を築くための最良の方法だと考えています。
アメリカではこのようなことはありません。多くのアメリカ人は、職場がそれほどフォーマルではないので、実際に仕事中に友達を作ります。しかし、多くのアメリカ人は仕事とプライベートを完全に分けて考え、家族や他の友人と過ごす傾向があります。
いかがでしたでしょうか?日本人が当たり前の職場環境が、大きく異なることがわかります。私もアメリカで働き始め、同僚と飲み会は一度も行ったことがありませんし、自分が任されているタスクでは自分自身で判断することが求められます。また同僚はジーンズなど、ラフな格好が多く、「自分自身」のキャリアをとても重要視します。