この記事で解決できるお悩み
- 求人に応募をしても、全然書類選考で通過をしない。どうしたらよいですか?
- 実際に求人に書かれている応募要件は、事実なのでしょうか。
こんな悩みを解決できる記事を書きました。
この記事を書いた人
1社目:メーカー / 営業経験(年収250万)
2社目:転職エージェント / コンサルタント(年収1,000万)
3社目:外資系スタートアップ / 人事(年収1,200万)
10年間の転職エージェント + 人事経験あり。全ての記事は、私の経験をもとに書いています。
私は転職エージェントで、10年間合計1万人以上を担当し、2,000名以上を転職成功に導いてきました。
この記事で解説する、「企業が求める本当のスペック要件」について読めば、あなたの疑問が解決しますよ。
まずは順をおって、「公正な採用選考であるべき」についてから、解説をしていきます。
公正な採用選考であるべき
募集・採用選考にあたっては、応募者の基本的人権を尊重することを基本に、
- 募集に当たり広く応募者に門戸を開くこと
- 応募者の適性・能力のみを基準として採用選考を行うこと
が前提となります。
また男女雇用機会均等法は、労働者の募集及び採用に係る性別を理由とする差別を禁止しています。
業務上の必要性など、合理的な理由がない場合に、募集・採用において労働者の身長・体重・体力を要件とすること、労働者の募集・採用、昇進、職種の変更をする際に、転居を伴う転勤に応じることを要件とすることは、間接差別として禁止されています(法第7条)。
下記内容を、応募用紙への記載・面接での確認を行なった場合、差別につながる恐れがあります。
①本籍・出生地に関すること
②家族に関すること(職業・続柄・健康・地位・学歴・収入・資産など)
③住宅状況に関すること(間取り・部屋数・住宅の種類・近隣の施設など)
④生活環境・家庭環境などに関すること
⑤宗教に関すること
⑥支持政党に関すること
⑦人生観・生活信条などに関すること
⑧尊敬する人物に関すること
⑨思想に関すること
⑩労働組合・学生運動など社会運動に関すること
⑪購読新聞・雑誌・愛読書などに関すること
私が転職エージェント時代も、この事実を知らずに面接で、両親の職業などについて確認する面接官があまりにも多い事実に驚いていました。
採用は、実は皆さんが想像する以上に、センシティブな内容が含まれています。その事実を知らずに求職者に確認をしてしまうと、法律NGです。
「応募者の適性・能力のみを基準として採用選考を行うこと」が基本です。
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企業が求める本当のスペック要件
前述した事実がありながら、企業には表に出したくない本当のスペック要件を持ち合わせています。転職エージェントが企業とのアポイントでこの項目を知らされることは、日常茶飯事といっても過言ではないでしょう。
具体的には下記のポイントです。
- 具体的な年齢
- 男性 / 女性
- 国籍
- 大学レベル
- 経験企業名
- ビジュアル(外見)
- 性格
ただし勿論、求人にはこの事実を記載することはできません。そのため、転職エージェントは企業からの要望に沿った裏のスペックで人材をサーチするのです。
転職エージェントは本当の求人スペックを知っているため、「男性を採用したい」という求人に、女性の求職者に紹介することはあまりないでしょう。ただあなたがどうしても応募したい求人が、こういった裏のスペックを持ち合わせている可能性があります。その場合には、転職エージェントも履歴が残るメールでは伝えることができないため、口頭で確認するとよいでしょう。
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1日でも早く「応募者の適性・能力のみを基準として採用選考を行うこと」が実現される世界がくることを祈るばかりです。